フランス人のたすけあい精神

 ダーリンことロロさん 歓迎会の後、「ロロのワイフはタフ!」といった人たち。
つまりフランス語で「○玉がついている女」(タフという意味)
と表現したフランス人たちは、
その口の悪さに似合わず、実は助け合いの精神の持ち主でした。

 先週の月曜日(9月5日)、東京の杉並区と世田谷区は台風の影響で、洪水に
みまわれました。ロロさんがヘッドシェフをしているレストランの
系列店のデリカテッセンの工場も杉並区荻窪にあります。なので、一階にある工場は
洪水の影響をモロに受けて水浸しになってしまったのです。

 そこで十数人のフランス人が工場に集まって、復旧作業をしたのですが、ナント、
みんな自主的に手伝いに来たのです。丁度その日はオーナーのRはフランスにいて、
だれも声をかけたわけではないのですが、オーナーの友達、従業員がそれぞれ自分の
意志で集まってきたのです。

 これが本当のボランティア(自由意志)ですね。

 ロロさんもその日は週に一度だけの休日でしたが、
普段工場で働いている友人のEに「助けがいる?」と自分から電話して、
お手伝いに行ったようです。

 なぜ?
 日本人が失った大和魂にあこがれている合気道野郎たちだから?
 フランス人だから?
 クリスチャンだから?

 多分どれも当たっているのだろうけど、ロロさんは一言
「当たり前だから」という返事。

 当たり前と言われれば、確かに困っている人がいたら助けるのは当たり前です。
しかし、自分の目の前で誰か困っていれば、手を差しのばすけれど・・・
沢山の人間が工場にいることが分かっていて、さらに自分の仕事と関係なければ
日本人ならば「誰かやってくれるさ」と思いがちなのでは?

 ただ言えることは、9月10日のホワイトバンド2の日記にも書いたけど、キリスト教圏
のフランスで育った人々は子どものころからチャリティ(慈愛)について学ぶ機会が
圧倒的に日本人より多いので、その心が自然に身についているかもしれない、
ということです。

 それにしても、フランス人が十数人、あくせく(なんだか似合わない気がするけど)
荻窪の工場ので働いていた姿はチョット見物だったかも。 ○玉女呼ばわりしたことも
なんだか許せる気がします(さすが〜太っ腹!)。

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