■ フランス的いい女 

16日午後8時から友人の長谷川六さんのパフォーマンス『夏の花隅田川』第一部公演を観に出かけました。
長谷川六さんはナント70歳の現役ダンサーで、今年3月の国際ダンスコンクールで
堂々の3位に入った偉大な方。
ダーリンことロロさんとも大の仲良しで、ロロさん曰く「六さんはフランス人がとっても好きなタイプの女性。日本人では珍しいね」とのこと。

そう言えば、先日ジャンヌ・モローがNHKテレビに出ていて、少し六さんに似ていると思いました。アメリカの番組で有名人をアクターズスタジオに招いてインタビューし、その後、演劇関係希望の学生からの質問を受ける、という主旨の番組。

 ジャンヌ・モロ−はかなりの年だと思うが、一目でまったく整形手術をしていないことがわかる。つまりかなり皺がある(六さんが皺だらけ、という意味ではまったくありません)。ハリウッド女優だったらまずリフティング手術は当たり前だろう。しかし、ジャンヌ・モローはとってもナチュラル。見た目だけではなく、飾らない正直な語り口など自然で、しかもとってもかわいいのです。好奇心たっぷりにランランと輝く目。そしてユーモア。時には強さも垣間見せます。女性として人間として魅力を感じました。

 フランス人って女性をワインに例えて「熟成すればするほどおいしく、魅力的になる」という表現をするほど、年齢を美しく重ねた女性を尊敬しているようです。

 六さんはまさにそんな女性。ときにとっても豪快になるけど、とてもかわいい女性です。

■ 六さんのパフォーマンス

 元麻布ギャラリーで行われたパフォーマンスはまず、映像からスタート。公演でダンスをする六さんや隅田川のシーン。ゆったりと流れる時間と空間を感じさせる映像で、独特の長谷川六ワールドを徐々に盛り上げていきます。そしてギャラリーの中で場所を少し移動して六さんのダンスがスタート。

 静の踊りというのか、空間と時間を身体を使って操っているような感じなのです。そしてとても神秘的。以前あるプロジャズダンサーが「ゆっくりとした動きのダンスはとてもむずかしい」と言っていたのを思い出しましたが、まさに年季の賜物だと思いました。

 ダンサーとしても女性としてもますます熟成され芳醇の域に達していく六さん。ミミもしっかり見習わなくっちゃ。だって、フランス人のダーリンのワイフとしてフランス人好みの女性にならなくっちゃ。やっぱり。

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