南フランスワイン 作家の嵐山光三郎氏プロデュースのコンサート『ピアノマン』が10月1日(土)東京都国立市せきやホールで行われました。ピアニスト青井彰氏とフルート奏者海冶洋一氏によるコンサートです。嵐山氏には、私が編集をしている季刊誌『探健(たんけん)』にレギュラーで対談や紀行文などでご協力いただいていることもあり、コンサートにご縁ができました(ラッキー)。ちなみに青井彰氏はカプスーチンというロシアのピアニストにえにしがあり、また嵐山氏のいとこだそうです(びっくり)!

 さすが独創的で楽しい発想で不良定年のリーダーとして活躍の嵐山氏。並みのコンサートではありませんでした。会場がナントいってもシュール。演奏者を境に椅子の席(普通のホール)と畳敷きの座敷に分かれているのです。普段はホールと和室と別々に使用されているのを、仕切りを外して特別仕様にしたのだと思います。私は座敷で座布団に座り音楽鑑賞をしました。

 子供のころに金沢ヘルスセンターというところで、だだっ広い座敷で時代劇の芝居や三善英史ショーを観たことがありますが、クラシックは初めてです。畳の上でのクラシックはリラックスして聴けてナントも贅沢な気持ちでした。ダーリンのロロさん にも聴かせてあげたかった・・・。
 
 青井氏も海治氏も元々クラシックの世界の方々ですが、クラシックはもちろんのこと、ジャズや童話やアニメーションの主題歌まで幅広いジャンルの音楽で楽しませてくれました。例えば、バッハのシャコンヌから浜辺の歌荒城の月千と千尋の神隠しハウルの動く城の人気主題歌、そして鉄腕アトムの編曲バージョンまで、といった具合です。とくにフルート独演のジャズは生まれて初めてのヴァージン体験でしたが、意外とよかったです。スウイングや情感が息とともに伝わってくる感じです。

 目を閉じて聴いていると、曲によって様々なシーン思い出が蘇ってきます。例えばフランス・ブルターニュの石畳や港の風景が浮かんだかと思うと、子供のころ遊んだ広場や田んぼの風景など。それが決して曲のイメージと脳裏に浮かぶシーンとは必ずしもイメージが合うわけではないのです。たぶん音楽って特別な周波を持っていて、曲や奏でられる楽器やそして演奏者によって微妙にその周波が変化し、人間の脳に影響を与えるのではないかしら。例えばラジオのチューニングを合わせるように、その周波が人間の脳のいろいろな思い出のアクセス・ポイントにマッチして、様々なシーンを思い出させるのではないかしら、と思ってしまいました。そして、そのアクセス・ポイントにアクセスするには機械音より人間が奏でた昔からある楽器による音からでる周波のほうが効果的なのではないかしら。つまり、アナログにはアナログが、生ものには生ものとの相性がいいように。

 そして生ものの人間には生もののワインがぴったり(話が飛ぶ!)。このコンサートがさらに粋なのは、なんと休憩時間にロゼワインがサービスされたこと。これは嵐山氏が応援しているガンテーワインを販売しているセキヤという酒屋さんのご好意です。ちなみにせきやホールの地下一階に店舗があります。やはりコンサートやお芝居の休憩時間はワイングラスを傾けるにかぎります。これぞ大人の社交場、エンターテイメントという感じになるではありませんか。私もしっかりいただいて後半のコンサートはお座敷でほろ酔い気分で素敵な音楽を楽しみました。

 写真は打ち上げで出された南フランスの赤ワイン。デビッド・トーマスというソムリエが選んだ97年もの(La Bastide Dalmeran)です。コンサートのシメもおいしい赤で極楽気分でした。

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