「浩子暴行」とは本日の東スポの見出しである。浩子とは鈴木浩子のことで、先日のハッスルで夫の鈴木健想とともに狂言師の和泉元彌と戦い、話題になったばかりだ。
 鈴木健想は元WWEでタグチャンピオンにもなったことがあり、妻の浩子も日本人初のディーバとして活躍していた。WWEとは世界有数のエンターテイメント系のプロレス団体のことで、ディーバとはレスラーをリングサイドで支え、時には自らも戦い、プロレスを盛り上げるセクシー女性のことだ。
 以前、この二人を特集したドキュメンタリーをテレビで放送していたのを観て、ひそかに気になっていた。厳しいアメリカエンターテイメント界で必
死に生き抜く姿を追ったもので、その努力に感動した。特に浩子は糟糠の妻といってもよく、夫を支える姿はヤマトナデヒコそのものだと、思った。見た目はおしろいお化けで恐いけど。健想がWWEに最初Hirohitoというリングネームを与えられ、戦争に負けた日本を代表する悪役、という侮辱的なギミックを与えられたとき、オーナーに猛反対したのが浩子だ。その度胸をかわれて、プロレスとは縁のなかった元アナウンサーの彼女もディーバとして契約となった。もっとブレイクしてもいいのに・・・、とそのころから思っていた。
 異国で日本人が自らをPRして売り込む大変さに共感する。謙虚さなど、美徳でもなんでもない世界で、うまくやっていく大変さ。レベルは違うけれども、欧米人グループと3週間旅をしたときに、それを痛感した。例えばシャワーの順番など、ずうずうしいもの順である。譲っていたら、いつまでたっても浴びれない。貧乏旅行だったので、全員にベッドは割り当てられない、ぐずくずしていたら、床に寝ることになる。
 ヒールとしておしろいを塗って、悪態つく姿を見るにつけ、プロ根性と一所懸命生き抜いている、ということが伝わってきて、変だけど、プロレス見ながら、笑いながら、そして同時にウルウルきたりする。
 ちなみに東スポは鈴木夫妻のブレーメンでの勝利を記事にし、そこでも忍者パウダーを吹きかけている浩子の写真を抑えている。そして「浩子暴行」になったわけだ。二人はキャッチレスリングでも成功し、実力で見事EWP世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得した。
 今後も見逃せない二人である。
 ダーリンことフランス人のロロさんがミミを見る目が最近違ってきているような気がする。犯罪学マニアだということがバレ、殺人関係の本ばかり買っていることもバレ、おまけにプロレスにもはまっていることがバレ・・・。ロロさん、あくまでも趣味だからね。心配しないで〜!

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