東京ベルリン
 
 「東京ーベルリン、ベルリンー東京展」はとっても面白かったです。やっぱり現代アートはダイレクトにミゾオチに「面白い!」と感じさせてくれなくては!! 
 この展示会は日本とドイツのそれぞれの首都である二つの都市間で19世紀末から繰り広げられてきた文化、芸術の奇跡をたどるものです。アートといえばよく日本の浮世絵がダーリンこと ロロさんの国フランスの印象派に影響をあたえたとか、江戸とパリの比較は良くあったと思いますが、ドイツのベルリンとは新しい切り込みかただなあ、という印象です。
 二つの大戦や大地震、高度経済成長、イデオロギーの崩壊など、波乱万丈の20世紀を11のセクションに分けて、絵画、写真、動画、デザインなど幅広く500点の展示を通して表現しています。
 日本からは岸田劉生高倉健の小指がないやくざの絵が面白かった横尾忠則や、爆発の岡本太郎、そして旧千円札で作った作品がピリ辛な赤瀬川源平ベルリン・ダダ運動の影響を受け「マヴォ」旋風を起こした村山知義など、大御所もずらり。
 下記のように時系列で11の部屋に分けられているので、時代とアートの関係、そして人間の変化が本当に良く分かるようになっています。
1、ベルリンー東京1880−1914(異国趣味と近代の意識)
2、「シュトゥルム木版が展」東京の1914年(前衛の衝撃)
3、東京ーベルリン1912−1923(美術と建築の新しいヴィジョン)
4、衝突する文化1918−1925(ベルリン・ダダ、東京の「マヴォ」とロシア革命の影響)
5、モガとモボ(1920年代のベルリンと東京のモダンガール、モダンボーイ)
6、独逸国際移動写真展1929−1931(写真の新たなアプローチ)
7、バウハウスとブルーノ・タウト(1930年代の建築とデザイン)
8、暗黒の時代1931−1945(独裁制、抵抗、戦争)
9、復興の時代1945−1950
10、フルクサス、ポップアートと新表現主義(1960年代の前衛芸術)
11、ベルリンの今(壁崩壊後の現代美術)

 5番目の「モガモボ」がモダンガールとモダンボーイの略だったとはまったく知らなかったのですが、きっとミミだけですよね。ちょっとビックリしました。
 やはり時代が明るくなると作風も勢いがあって面白いですよね。だからミミ的には9番から11番の作品がやっぱり素直に楽しめました。戦争中の作品は例えばB29に特攻している戦闘機の絵だったりと、気が滅入るものが多かったです。
 文章や言葉で理論的に「戦争反対」と叫ぶことも大事ですが、アートで訴えると、本当に理屈ではなく心に響きます。アートの力のすごさを改めて感じされられた展示会でした。

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