ユッソー

 行ってきました! ユッスー・ンドゥールのコンサートに。もう最高でめちゃくちゃミーハーになって会場でCD三枚も衝動買いして帰ってきました。ユッスーにメロメロになったこともありますが、アフリカの風に触れて溶けてしまった、といったほうがいいかもしれません。

 私が編集をしている「たんけん」という雑誌に寄稿してくださった音楽評論家の石塚潤一氏の紹介で第22回東京夏の音楽祭2006〜大地の歌・街角の音楽〜を知り、そのプロジェクトの中にユッスーのコンサートが組まれていたわけです。実はユッスーのことはよく知らなかったのですが、ポスターの写真のカリスマぶりが妙に気になり
ダーリンことフランス人シェフの ロロさんに聞いてみると、「ユッスー・ンドゥール、僕大好き!」と大ファンのよう。さすがフランスワールドカップの歌歌っただけの歌手だよな、と思っていると「絶対コンサート行ったほうがいいよ!なんならミミがレストランで働いて、僕が代わりに行くっていうのどう?」と目玉焼きもちゃんと焼けないミミに無謀な提案をするほど。というわけでユッスーのコンサートに行くことになったのです。

 ユッスー・ンドゥールはセネガル生まれ。南アフリカの代表的な民族であるウォロフ族出身で、古くから伝わる音楽や思想を歌で伝承する「グリオ」の家系に生まれ育ちました。つまり生まれながらの魂の歌手なのです。セネガルの心を歌うとともに、人間への愛を伝えています。また、予定されていたアメリカ横断コンサートをイラク戦争に反対してキャンセルした、という武勇伝もあります。人間への愛を歌うユッスーらしい決断ですね。

 コンサートではセネガルの方も沢山来ており、国旗を翻しながら、ときには舞台に上がって踊りながら、ユッスーを応援していました。会場は始まって2曲目くらいから全員総立ちで踊りながら一緒にコンサートに参加して、大盛り上がりでした。アフリカ音楽はやはりパーカッションの技が光りますね。胃にまで響くパーカッションの音とユッスーの脳波に心地よい声でトランス状態に陥ってしまいました。アンコールでユッスーが目に涙を浮かべながら歌ったときにはもう心臓が鷲づかみされました。

 久しぶりに純粋に興奮(不純に興奮はたまにありです)した一夜でした。


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