中屋万年筆

 玉造温泉から松江駅に向かうバスの途中の車窓から偶然見つけたのが、写真の「中屋万年筆店」です。最近は万年筆専門店も珍しい、と途中下車をして訪ねてみました。
 笑顔が素敵な老夫婦がひっそりと営むお店ですが、その品揃えは一流。そして話を聞くと「日本中から修理の依頼がきます」とのこと。愛用の万年筆を普通に修理に出して直らなかったものが、最後の頼みと中屋万年筆店に修理を依頼するらしい。「一回他人の手に触れているから余計(修理が)大変なんです」と奥様。そういいながら全国から寄せられた感謝のお便りをうれしそうに見せてくれました。万年筆って思い出が詰まっているから、うれしいのでしょうね。そうした会話のキャッチボールをしていると奥から旦那様が登場。バリバリの職人さんタイプかと思いきやダンディーなインテリ風。ナント昔は獣医さんだったらしい。意外や意外。このお店には暖かいお人柄のご夫婦と確かな腕に惚れた有志のファンが大勢います。その方々がホームページを作ったり、お店のオリジナルポスターを作ってくれるらしい。確かにホームページにはファンの愛情があふれています。一度ご覧になってください→http://fish.miracle.ne.jp/mail4dl/01-concept/consept.htm

そのご夫婦がおすすめしてくれたのが、知る人ぞ知るカトウセイサクジュの手作りセルライド万年筆。職人の加藤さんが高齢とご病気のためにもう製造できないのだとか。中屋万年筆店と加藤さんとは取引も含め親しかったので、特別にあるだけの万年筆を仕入れられたのです。その貴重なセルロイドの手作り万年筆を1本購入。8,500円のお手ごろ価格ながら書き味は非常になめらかです。「ペン先がおかしくなったらいつでも修理しますからね」と修理のプロのありがたいお言葉に大船に乗った気分でドシドシ使うことができます。
 パソコンばかりで中々自筆の手紙など億劫でしたが、この作り手と売り手の愛情一杯の万年筆で、心をこめた手紙を書こう、と心に決めたのでした。
 ダーリンことフランス人シェフの ロロさんに帰宅後早速自慢。とってもうらやましそうに見ていたので「こんどこの万年筆で手紙書いたげる」と言ってあげると、なぜか妙にうれしそうな顔。万年筆がほしい、から手紙もらえる、に発想が転換し、まんまとミミの戦略にはまったのでした。


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