よく「うちのとうちゃん」という言葉があります。大抵は夫のことをさすようです。我家では子供がいないせいか、「うちのとうちゃん」は本当のミミの父親のことで、ダーリンが夫のこと。
 最近テレビのニュースで熱中症で亡くなるお年寄りの話がよく出ていて、思わず御年74歳の「うちのとうちゃん」のことを思い出したのです。そのとき、人前では父親と呼ぶが、心の中ではあくまで「とうちゃん」で、やっぱり「うちのとうちゃん」は父親のことだよなあ、と改めて思ったわけです。

 とうちゃんはブログでは詳しくはいえないけど、元人様のお手本にならねばならない司法関係の人間。しかしその実情はとっても人間ぽいのです。
 だって、自宅の中庭が「なんか寂しいなあ」と思ったら天下の名園・兼六園からりっぱな杉苔を盗んで植えている始末。まあそれなら、一株くらい増やすために失敬してもいいとおもうけれど、まだあるのです。近所のスーパーによく賞味期限切れの生鮮食品に50円引きだの、半額だののシールが貼ってあるじゃないですか。それを平気で新しいものに貼りかえていたのです。恐るべしとうちゃん。
 いくらミミがずうずうしいからって、そこまで出来ません。
 しかし、その事実を知ってからとうちゃんがますます好きになったのです。それまでは、母親から「(職業柄)頭カチンカチン」と言われていましたから。とうちゃんは好きだったけれど、やっぱり恐い存在でした。しかしスーパーシール事件から、まったく同じ主婦感覚を持つとうちゃんがより大好きで親しみがわいたのです。


 まあ、ダーリンことフランス人シェフの ロロさんを初めてとうちゃんに会わせた時、予想以上に意気投合したもんな。お互い言葉がわからないのに、フランス映画の話題で盛り上がったりしてたもんな(ジェスチャーと固有名詞でほとんど通じてた)。もともと、とうちゃんにはフランス人に通じる柔軟性があったのかなあ、とロロさんと結婚したミミは納得したのでした。

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