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 金沢の友人たちに誘っていただき、兼六園の中にある時雨亭でお茶会に参加しました。フランス人のロロさんもはじめ私も初体験。

 中学時代に半年くらい茶道クラブにいたことがありますが、もう忘却の彼方です。マナーが分からない私は、お葬式のお焼香のように前の人のまねをしなくちゃ、と周りに目を凝らしていたのでした。
 
 初体験とあってロロさんも私も緊張ぎみでしたが、厳かな雰囲気の中にも亭主と客の間に季節の話など、なごやかな会話もあり、だんだんとわびさびを楽しむ余裕も生まれました。

 とはいえ、慣れない正座だったので途中で精神よりも足がカチンコチンになり、困った私は器をよりよく愛でたり、話をよりよく聞くふりをしているかのように、お尻を少し浮かせて前につんのめった姿勢をとったりして、足への負担を軽くする工夫に集中していたのでした。

 一方のロロさんは友人に計らいで椅子を用意してもらい余裕の一服。
「この抹茶うま〜い」と言いながら楽しんでいました。

 足は痛かったけれど、時雨亭という最高の場所でお茶会を体験し、着物をまといすり足で歩き、お茶をふるまう所作の美しさや、現代作家さん中心の器の魅力に感動したひと時でした。