kenji0092

 高校の同窓生にミュージシャンがいて、彼のライブに行ったら沢田研二(ジュリー)の歌をやっていた。

 ノリノリで楽しかったので、自宅でユーチューブでジュリーの曲を聴きまくったら,にわかファンになってしまった。

 特に最近のジュリー。昔の面影は全くなくパンパンに太ったジュリー。ネットでは「劣化が激しい」とか「ファンにブチ切れ」とか結構ネガティブな情報もあふれている。

 しかし、最近のジュリーは歌が抜群にうまい。昔のキーは軽々出せるし、声量も半端ない。声が伸びやかで、聴いていてとても気持ちがいい。

 最近はテレビには出ないけれども毎年全国ツアーのコンサートをして、しかも満席にしている。世間が何と言おうが自分で自分をプロデュースしてミュージシャンとしてやることはキッチリやっている。

 いや、やりたいことを、キッチリやっている、と言った方がいいか!

 あるインタビューでジュリーが、
「昔は阿久悠などそうそうたるメンバーが僕というキャラクターを使って喧嘩していた」と語っている。そして、「今は、僕自身が昔の僕を利用して、自分の好きなことをしているのさ」と語っている。

 太ったのも声を維持するためだ、という噂もある。若いころ「歌が下手だ」と言われて、ナニクソと思い、ずっと上手くなるように努力してきたのだ。そしてその努力は現在も続いている。

 昔の栄光や姿に固執して整形手術を繰り返し、痛々しい姿を見せつける生き方もあるかもしれないが、ジュリーのような生き方もある。

 人からなんと言われようが、好きなものを食べ、好きな歌を好きなように歌い、好きな仲間に囲まれ、決して離れない真のファンに囲まれて生きる。

 そんなジュリーの生き方がうらやましいなあ、と円熟の彼の歌声を聞きながら思った。

 *写真は、ダーリンことフランス人シェフのロロさんの故郷、フランスのパリでレコードデビューしたジュリー。フランスでも結構うれてラジオのチャート10位内に入ったらしいです。

追記:最近ジュリーのにわかファンになった、と書いたが、実はジュリーを2回観たことがある。
 一回目は、ジュリーファンの友人に誘われて観た東京グローブ座でのコンサート。

 二回目は、東京厚生年金会館で井上堯之のコンサート(太陽にほえろのテーマで有名)に行ったとき、観客の一人としてジュリーはいた。

 歌なしでバンドだけのコンサートのせいか空席が目立ちガラガラだった。私も知り合いにタダ券をもらって行ったような記憶がある。

 そうしたら舞台の上から井上氏が「ジュリーあがってきてくれよ!」と客席のジュリーに呼びかけた。

 ジュリーはいやいやながらも上がってきた。言われないとジュリーと気が付かないような地味なセーターにズボンそして巾着袋をぶら下げていた。本人も舞台に上がるつもりは全くなかったような姿だった。

 しぶしぶ舞台に上がったジュリーにさらに追い打ちをかけて「ジュリー歌ってくれよ!」と要請。

 ジュリーは本気で「勘弁してくださいよ〜。こんな格好だし」と言ったが、結局歌ってくれた。

 なんだかんだいって優しい人なんだな、とその時思ったのを思い出した。