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 金沢に移住してから、早くも来月で2年になります。

 金沢に住む醍醐味の一つに、うまい魚が食べれる、ということです。

 特にダーリンことフランス人シェフのロロさんは刺身や寿司が大好き!

 こちらが目を光らせていないと、毎日刺身を買ってくるくらいです。いくら金沢のスーパーに並ぶお刺身が東京に比べてリーズナブルでも毎日では我が家は破産してしまいます。という訳で毎日ロロさんをガン見してチェック! とまあ、そのくらい、ロロさんはお刺身が大好きなのです。

 魚がうまいということは鮨屋がうまい、ということ。せっかく金沢に住んでいるのですもの、おいしい鮨屋に行きたい!どうせなら金沢で一番のお店に行きたい!!

 という訳で、先日、母の誕生日に便乗して金沢の名店『小松弥助』に行ってきました。東のすきやばし次郎、西の小松弥助と言われたくらいの伝説の鮨店です。

 親方の森田一夫さんは御年87歳。その流れるような仕事ぶりだけではなく、その笑顔とサービス精神はさすがでした。

 例えば母は86歳になったのですが、その母に向かって「かわいいねぇ」と言ってくれたり。その言い方があまりに自然で87歳の親方と86歳の母の間に微笑ましいハートマークが浮かんだかのようでした。
 
 また、ネギトロを頼んだ時のことです。コースの最後の方で母はすでに満腹だったので、私とロロさんだけ頼んだのです。いよいよ手巻きのネギトロが出てくる瞬間、親方が一言、お弟子さんに、
「上前をはねて!」
と、言いました。何のことだろう? と思っていると、お弟子さんがネギトロの端っこを少し切ってくれて母に渡したのです。

 つまり、お腹いっぱいだけれど、少しは母も食べたいだろう、手巻きタイプなのでこちらで切って渡した方がよいだろう、という気遣いだったのです。その言い方が「上前をはねて!」だったのです。さりげない気遣いを粋な言葉でサラリ。さすが! と思いました。もちろん母も大満足でした。

 すみません。親方の写真だけで、肝心のお鮨の写真がない? ごめんなさい。お鮨は親方が握って、直接お客さんの手のひらにのせてくれます。そしてその握りたてをすぐに口に運ぶというスタイルなのです。という訳で写真を撮る暇もなくうまし鮨を貪り食っていたのです。

 鮨はもちろん最高。親方がふわっと握った鮨を手のひらで受け、すぐに口に運ぶと親方の手の感触、つまり長年の熟練の歴史が口の中で優しくほろりと広がりほどけます。

 ロロさんももちろん大満足ですが、一番のお気に入りはマグロの漬け、だったようです。

 一生ものの鮨体験をさせてくださった親方に感謝。いつまでも元気で握ってくださいね。

フレンチレストラン
マルシェロロ金沢
金沢市寺町4-12-20
☎050-7515-9175