■トロントの二匹の猫「ムー」と「ムムット」その2
昨夜、ダーリンことロロさん がレストランから帰ってきたので、
「ブログでムーとムムットの事、書いたよ−」というと、
ロロさんの目は急にユルユルとなり、懐かしさでいっぱいになったのでした。
思わず二人で深夜の猫談義。
ロロさんはどちらかというとムムット派で、私はムー派。
私がなぜ、ムーが好きか?
ムーと散歩をした話を昨日書きましたが、猫とは勝って気ままな生き物で、
人間と散歩する猫はとっても珍しい、と思います。ちゃんとムーは私の後を
ついてきたのですから(途中見ず知らずの人の庭に入ったりと、たまに寄り道はしますが)。
それだけ、人間が大好きなのです。また、冬の寒さが厳しいカナダのトロント
のアパートでは、私の仕事机の下がムーの居場所で、よく足をムーのお腹の下に
突っ込んでは暖めていたことを思い出します。ムーはデブ猫だったので、お腹も
ドーンと出ていて、とっても暖かかった。
どうも、ダーリンといい、お腹が出ている生き物に魅せられる傾向にあるようです。
昨日も書きましたが、ダーリンとの寝室に部屋のドアがしっかり閉まっているのにもかかわらず、自分でドアを空けて(どうやったのか今だ謎です)、入ってきます。
あるときは静かに入ってきて、巨体にもかかわらずポーンとベッドに飛び乗り、
いつのまにか、ロロさんと私の間で何食わぬ顔をして、寝ていたりするのです。
またあるときは、アピールするように音を立てて入ってきて、「遊んで」と
人に飛び乗ったりします。
ああ、ムーの体温を思い出して、懐かしくなりました。
しかし、ロロさんは「僕はムムットの方が好きだったな。とってもフェミニンで
きれいな猫だったからね」と言います。
きれいで女っぽいのが好き、という意味ね、と少し意地悪な気持ちになって、
「でも、ムムットは最後までなつかなかったね」と言うと、
ロロさんは待ってました、とばかりに、急に優越感に浸ったような表情をして
「僕にはなついていたよー」と大威張り。
ゲッ、あんなに気位の高いムムットでさえ、手なずけていたなんて、いったいどんなテクを使ったのだろう? やっぱりムムットはメス猫だから男が好きなのかしら。
「その猫その猫で、それぞれ扱い方があるんだよ。だからそれを見つけてあげて、
あとは愛情を注ぐだけでいいんだ」。
さすが愛と美食の国フランスから来た男。
トロントのアパートには猫じゃらし(つり竿式で、たれた糸の先に擬似マウスがついた
もの)があって、ルームメイトのCも私もノーマルな使い方しかしませんでした。
つまり、つり竿部分を小刻みに上下させて、マウスを生きているかのように見せて
猫と遊ぶ方法です。
確かに、ムムットはそうやって遊んであげても「フン!」という感じで見向きも
しなかったっけ・・・。
でも、ロロさんはノーマルな方法ではなく、そのふわふわマウスの部分だけを
使って、ムムットの顔やボディを愛撫したらしい。
「もう狂ったように喜んでいたよー」とまた自慢げ。
確かに、ムムットとしては「私は大人よ。子どもみたいに遊ばないで、ちゃんと
愛して」ということだったのかもしれない。
もう一度、さすが愛と美食の国、フランスから来た男。人間も猫の女性には細かく気遣い!。
ですね。
でも、意地悪なのは、その方法をCにも、私にもわざと秘密にしていたこと。
ムムットの愛を独り占めしたかったんだー。
そしてこの言葉。「ムムットは今でも僕のことを懐かしく思っていると思うよ。
だって、唯一僕が彼女を満足させてあげられるんだから」。
はいはい、さらにもう一度いわせていただきます! さすが愛と美食の国、フランス
から来た男。さ・す・がです! これで満足した? ねえ、ダーリン。
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