写真はムムット
■奇跡の人 智ちゃん
「(愛猫)ムムットはいつもそっけないけど、私が悲しんでいたり、泣いたりしていると、ムムットは近寄ってきて慰めてくれるの」と、カナダのトロントで一緒に暮らしていたカナダ人のルームメイトCが言っていた(9月6日の日記にも書きました)。
このCの言葉が頭を過ぎるたびに、ある一人の女性のことを思い出します。
その女性は「智ちゃん」です。智ちゃんは、ダウン症の女性です。
確かに障害は持っているけれども、心がきれいで、感受性が豊かな女性です。
そして、智ちゃんもムムットと同じように、涙を流している人や心が傷ついた人が
いると、例え知らない人でもそばに寄っていって、その人を抱きしめてあげるのです。
智ちゃんはダーリンことロロさん が今年の1月まで働いていたレストランのマネージャー
のお姉さんです。
智ちゃんのことが『奇跡の人 智ちゃんの光』(鈴木秀子著、講談社)という本になったので、マネージャーがロロさんを通して本を貸してくれたのです。その本を通して智ちゃんを知りました(残念ながら実際お会いするチャンスはありませんでした)。
―「この子は宝物です」―ダウン症の智ちゃんが生まれたとき医師は言った。
余命1年と言われた少女は、人を癒す無限大の力を授かっていたー
この本の紹介文です。さらに本の中で、船上パーティに参加したとき、
智ちゃんが突然、知らない女の人のところに駆け寄り、抱きしめてあげる、という
記述があります。その女性は実は深刻な心の傷を抱えていて、智ちゃんが慰めてくれたことで、本当に癒された、という話です(ずいぶん前に読んだので、細かいニュアンスが
違うかもしれません。そのときはごめんなさい)。表面だけ見ていては、だれもその女性が傷ついている、とは分からないはずなのに・・・。智ちゃんはそれがわかるのです。
私は決して、智ちゃんが猫のようだ、といっている訳でも、猫と同じレベルだといっている訳でもありません。人間と猫はもちろん違います。
言いたいのは、もしかしたら、現代に生きる私たちは、情報や余計な知識といった
重い鎧をまとって生きているのではないか? ということです。
本来ならみんな、もっと鋭い感覚や勘といったものを、本能として(神から授かった美点として)持ち合わせているのが、情報や知識、さらには欲望などの重い鎧のために、感じることができなくなってしまったのではないか、という気がするのです。
そして、人は心が悲しむと、オーラだか、波動だか分かりませんが、
何か信号のようなものを発するのではないでしょうか?
智ちゃんはその重い鎧を着ていないので、その信号、
つまり人の心が分かるのかもしれません。
また、ムムットは猫ですが、純粋さゆえに信号をやはり感じることができるのではないかしら。
もしかしたら、人間は進化していると思っていながら、実は
退化しているのかもしれませんね。
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■メルシーボクー
ロロさんが今年の1月までスーシェフ(セカンドシェフ)として働いていたレストランは
メルシー・ボクー(Merci Beaucoup)という和菓子の老舗「銀座あけぼの」系列のWedding & レストランです。そして、智ちゃんの弟である、ロロさんの元マネージャーは和菓子の老舗「銀座あけぼの」のオーナーの長男です。
1984年、智ちゃんのご両親は お菓子の家「愛の鈴」 をつくり、養護学校の高等部を卒業した智ちゃんをはじめ7家族8人の子供達が力をあわせ、お菓子の製造を始めました。
残念ながらお母さんの澄子さんは2001年、癌にかかり、天国に旅立ってしまいましたが、智ちゃんは福祉作業所「愛の鈴」で、元気に働いているそうです。
「弱者と呼ばれる人々が、自然な形で、楽しく輝いて生活できるスペースを作りたい」
という澄子さんの思いが生かされています。
メルシー・ボクーはロロさんが日本に来てはじめて、社員の形で働かせていただいたレストランです。ロロさん以外はみんな日本人という環境でしたが、マネージャーはじめ、みなさんにとても良くしていただいたようです。3年ほどお世話になり、円満退社しました。マネージャーとは今でも良い友人で、相談相手です(実は30歳前半の超イケメンなのです、ロロさん、ゴメン!!)。
■奇跡の人 智ちゃん
「(愛猫)ムムットはいつもそっけないけど、私が悲しんでいたり、泣いたりしていると、ムムットは近寄ってきて慰めてくれるの」と、カナダのトロントで一緒に暮らしていたカナダ人のルームメイトCが言っていた(9月6日の日記にも書きました)。
このCの言葉が頭を過ぎるたびに、ある一人の女性のことを思い出します。
その女性は「智ちゃん」です。智ちゃんは、ダウン症の女性です。
確かに障害は持っているけれども、心がきれいで、感受性が豊かな女性です。
そして、智ちゃんもムムットと同じように、涙を流している人や心が傷ついた人が
いると、例え知らない人でもそばに寄っていって、その人を抱きしめてあげるのです。
智ちゃんはダーリンことロロさん が今年の1月まで働いていたレストランのマネージャー
のお姉さんです。
智ちゃんのことが『奇跡の人 智ちゃんの光』(鈴木秀子著、講談社)という本になったので、マネージャーがロロさんを通して本を貸してくれたのです。その本を通して智ちゃんを知りました(残念ながら実際お会いするチャンスはありませんでした)。
―「この子は宝物です」―ダウン症の智ちゃんが生まれたとき医師は言った。
余命1年と言われた少女は、人を癒す無限大の力を授かっていたー
この本の紹介文です。さらに本の中で、船上パーティに参加したとき、
智ちゃんが突然、知らない女の人のところに駆け寄り、抱きしめてあげる、という
記述があります。その女性は実は深刻な心の傷を抱えていて、智ちゃんが慰めてくれたことで、本当に癒された、という話です(ずいぶん前に読んだので、細かいニュアンスが
違うかもしれません。そのときはごめんなさい)。表面だけ見ていては、だれもその女性が傷ついている、とは分からないはずなのに・・・。智ちゃんはそれがわかるのです。
私は決して、智ちゃんが猫のようだ、といっている訳でも、猫と同じレベルだといっている訳でもありません。人間と猫はもちろん違います。
言いたいのは、もしかしたら、現代に生きる私たちは、情報や余計な知識といった
重い鎧をまとって生きているのではないか? ということです。
本来ならみんな、もっと鋭い感覚や勘といったものを、本能として(神から授かった美点として)持ち合わせているのが、情報や知識、さらには欲望などの重い鎧のために、感じることができなくなってしまったのではないか、という気がするのです。
そして、人は心が悲しむと、オーラだか、波動だか分かりませんが、
何か信号のようなものを発するのではないでしょうか?
智ちゃんはその重い鎧を着ていないので、その信号、
つまり人の心が分かるのかもしれません。
また、ムムットは猫ですが、純粋さゆえに信号をやはり感じることができるのではないかしら。
もしかしたら、人間は進化していると思っていながら、実は
退化しているのかもしれませんね。
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■メルシーボクー
ロロさんが今年の1月までスーシェフ(セカンドシェフ)として働いていたレストランは
メルシー・ボクー(Merci Beaucoup)という和菓子の老舗「銀座あけぼの」系列のWedding & レストランです。そして、智ちゃんの弟である、ロロさんの元マネージャーは和菓子の老舗「銀座あけぼの」のオーナーの長男です。
1984年、智ちゃんのご両親は お菓子の家「愛の鈴」 をつくり、養護学校の高等部を卒業した智ちゃんをはじめ7家族8人の子供達が力をあわせ、お菓子の製造を始めました。
残念ながらお母さんの澄子さんは2001年、癌にかかり、天国に旅立ってしまいましたが、智ちゃんは福祉作業所「愛の鈴」で、元気に働いているそうです。
「弱者と呼ばれる人々が、自然な形で、楽しく輝いて生活できるスペースを作りたい」
という澄子さんの思いが生かされています。
メルシー・ボクーはロロさんが日本に来てはじめて、社員の形で働かせていただいたレストランです。ロロさん以外はみんな日本人という環境でしたが、マネージャーはじめ、みなさんにとても良くしていただいたようです。3年ほどお世話になり、円満退社しました。マネージャーとは今でも良い友人で、相談相手です(実は30歳前半の超イケメンなのです、ロロさん、ゴメン!!)。
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