司法修習生が自身のブログに取り調べの様子や刑務所内の様子など修習内容を書いていたらしい。具体的にはニュースによると、検察の実務修習で80歳の女性を取り調べたとして「途中から説教しまくり。おばあちゃん泣きまくり」などと記載したらしい。
 表現の仕方もなんとなくふざけた感じで、修習生としての守秘義務違反はもちろんのこと、これから司法にかかわる人間としての品位が疑われます。
 司法試験のハードルが低くなって、今までより門戸が開かれて良かったなあ、と思っていました。よりヴァラエティに富んだ人間や、勉強だけではなく、人間力も高い人々が司法の門をたたくのでは?と期待したからです。そんな中でのこの出来事だったので、正直がっかりしました。
 闇の守護神と呼ばれた田中森一氏ですら、佐藤優氏との対談集『正義の正体』の中で、「門戸を広げるのもけっこうだけれども、まず僕は法曹の世界に進もうとする人には、何よりも信念や志を求めたい。単に収入がいいとか、地位が高いという不純な動機で入ってくるような人間は日本のためにもお断りだね」と語っている。このように語る背景には実際「(捜査能力が下がって)これが検事かよ、と思う連中が増えてきた」ことを憂えていることがあるようだ。
 志や信念の低い人に弁護されたり、尋問されたり、審判をくだされたりするかと思うと、本当にこれは恐怖です。絶対に悪いことしちゃいけない、って思います(当たり前だけど)。皮肉にもドンナ厳罰化より犯罪抑止効果があったりして・・・とも考えてしまうくらいです。
 ダーリンはフランス人シェフのロロさんにも「電車に乗るときは(痴漢に間違えられないように)両手はつり革に」とか、シッカリ教えねば!